闇金からの取り立てってどんな感じ?実話を公開!

一般的に闇金といえば、「ガラの悪い取り立て人が数人で債務者の自宅に押しかけ、玄関先で恫喝的な言葉を使って脅す」というイメージを持つ人が多いでしょう。映画や漫画などの作品では暴力沙汰も厭わない手口も多く描かれていますが、実際のところはどんなものなのでしょうか。ここでは実話を紹介しながら、闇金の取り立ての手口について解説しています。

取り締まり強化で手口に変化が!

貸金業法によって、取り立ての方法にはさまざまな規制が定められています。複数人で押しかけたり大声をあげたりすることはもちろん、張り紙をすることや暴力的態度をとることなどは、すべて違法行為です。そもそも、違法に高い金利でお金を貸す闇金の存在自体が、すでに違法です。闇金のなかには、「法律に詳しそうな人には、そもそもお金を貸さない」と言う業者もあります。違法な金利で借りたお金は法的には返す必要がないためです。けれども、違法金利と知りながらお金を借りなくてはならない人が、世の中にはいます。当局による取り締まりが強化されたことで、闇金の取り立ては物理的な脅しから精神的な嫌がらせに変化してきています。ここからは実話を紹介しながら、闇金の取り立ての実態について見ていきましょう。

ポピュラーな手口は電話攻撃

闇金でお金を借りる人の多くは多重債務者で、闇金以外にはもうお金を借りるところがないというケースがよく見られます。Aさんは、かつては堅実な生活を送っていた元サラリーマンです。ところが急なリストラにあい、次の就職口が見つからないうちに失業保険が切れ、貯金も底をつきました。無職では低金利でお金を借りることは難しく、高金利での借金を繰り返すうちに多重債務者になっていました。お金を貸してくれる貸金業者はなくなり、とうとう闇金に手を出す事態に陥ります。返済するあてのないAさんのもとには、闇金からの恫喝的な取り立ての電話がひっきりなしにかかってきました。早朝や真夜中でもお構いなしです。怖さのあまり電話に出ないようにしてみても、コール音は延々と鳴り続け、電話に出るまで止むことはありません。こうしてAさんは1日中鳴り響く電話の音に悩まされるようになり、精神的に追い詰められていきました。貸金業法では正当な理由がない限り「午後9時から午前8時までの間に電話や電報、訪問などをすること」を禁じています。明らかな法律違反なのですが、そもそも違法金利と知りながらお金を借りた負い目があり、強く出られない人は少なくありません。

出前攻撃や消防車を呼ぶなどの嫌がらせも

電話線を抜くなどして電話に出ない人に対しては、自宅への直接的な嫌がらせに発展しやすくなります。自宅玄関や周辺に張り紙や落書きをしたり、近所に噂を流したりするのはまだ序の口です。大量の出前を届けさせる、救急車や消防車を呼ばれるなどの嫌がらせをされると、無関係の人を巻き込むことになるため精神が疲弊していきます。Aさんの自宅にも、注文していないピザやすしが大量に配達されてきました。受け取りは拒否しても、周囲に迷惑をかけているという思いが、ますますAさんを追い詰めていきます。かつてのように玄関先で大声を出して恫喝するという光景は減ってはいるものの、宅配業者などを装った取り立て人に玄関ドアをガンガンと叩かれるといったことは起こります。時間を問わず自宅に押しかけられると、ますます逃げ場を失っていくのです。

職場や学校にも知られてしまう

 

債務者に家族がいる場合、闇金の取り立てによる被害はさらに悲劇的になりがちです。Bさんの世帯は共稼ぎで、小学生の子供がいます。Bさんの妻は正社員ではなく、家計は主に夫のBさんの収入で支えていました。ところが、Bさんの会社が倒産し収入が大幅に減ったことで、闇金から借金をしてしまいます。返済が滞るようになると、闇金の取り立て人はBさんの妻の職場や、子どもの学校にまで電話をかけてくるようになったのです。妻は職場にいられなくなり、子どもはいじめを受けるようになりました。このような嫌がらせや取り立ての電話は、実家や親戚にまで及ぶこともあります。子どもが被害にあうことは、親として耐えられないでしょう。親や親戚にまで取り立てがいき、関係が悪化し疎遠になるケースは珍しくありません。

 

女性の債務者には風俗を押し付けることも

闇金でお金を借りるのは、男性ばかりとは限りません。債務者が女性の場合、風俗で働いて返済するように強制されたという実話はよく聞かれます。専業主婦のCさんの夫はエリートサラリーマンです。自宅を買ったばかりで優雅な生活を満喫していました。ところが、近所の上流家庭の奥さんたちと毎日のようにリッチなランチ会をしているうちに、生活費が不足するようになっていきます。食事代だけではなく、洋服やバッグ、ネイルなどにお金がかかり出費は膨らむばかりです。夫の収入が安定していれば、専業主婦にもお金を借す貸金業者は少なくありません。借金は膨らんでいき、とうとう闇金に頼ることになりました。この時点で夫に素直に告白していれば、問題は大きくならなかったかもしれません。しかしCさんの夫は厳格な性格だったため、バレたら離婚ということにもなりかねませんでした。Cさんは闇金の取り立て人に「夫にバラす」と脅されて、風俗で働くことになったのです。

闇金問題で悩んだら弁護士に相談を!

闇金には絶対に手を出すべきではありません。闇金と関係してしまうと、これまでの実話で見てきたように自分で解決することがたいへん難しくなるのです。もしも闇金問題で悩んでいるなら、弁護士や司法書士に助けを求めましょう。弁護士や司法書士には専門分野があるのが普通なので、闇金問題を専門に扱っている事務所を探すのがポイントです。闇金問題を数多く解決してきた実績のある事務所としては、「Duelパートナー法律事務所」や「ウイズユー司法書士事務所」などが挙げられます。手元にまとまったお金がなくても、専門家に依頼する方法はあるので安心です。まずは無料の相談から始めてみるとよいでしょう。

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